免疫と癌(はじめに)
■基本的な免疫の話
硬い話ですが基本です。ゆっくり読んでね。
■免疫とは
身体の「非自己」のものを認識し、それを排除しようとする仕組みのこと。例えば、臓器移植で、拒否反応を起こすのは、自分のものではないものが入ってくるからです。
■正常な免疫機能
1.防衛機能の正常
細菌やウイルスが進入したときに戦う機能がおかしくなると、感染したり、花粉が入っただけで過剰反応を引き起こします。

2.監視機能の正常
常に体中をパトロールして、癌の元になる細胞や、役目を終えた細胞などを消滅させる機能のことで、これが低下すると、動脈硬化・糖尿病・痛風・癌etcを引き起こします。
3.安定性
戦う力が強すぎると、自分を傷つけてしまうので、そうならないようにバランスを取っています。この安定性が崩れると、(リウマチetc)自己免疫疾患を起こします。
■免疫異常
A.過剰反応
1.アレルギー
抗原(異物に対する)防御反応が強すぎて、身体に弊害が起きる。
アレルギー反応の分類
| 型 |
抗体 |
関連疾患 |
I型アレルギー
(即時型:IgE依存型)
|
IgE抗体、肥満細胞、好酸球など |
蕁麻疹、花粉症、気管支喘息、食べ物、薬アレルギー、アトピーなど |
II型アレルギー
(細胞融解型)
|
IgG、IgM抗体、マクロファージ、キラーTリンパ球など |
慢性肝炎、溶血性貧血、突発性血小板性紫斑病、慢性甲状腺炎(SLE)橋本病など |
III型アレルギー
(免疫複合体型)
|
IgG、IgM抗体 |
血清病、全身エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、糸球体腎炎など |
IV型アレルギー
(細胞免疫性)
|
Tリンパ球、マクロファージなど |
接触性皮膚炎、臓器移植の拒絶反応など |
V型アレルギー
(刺激型)
|
IgG、IgM抗体 |
バセドウ病、重症筋無力症など |
2.自己免疫
非自己にだけ反応する筈の免疫機能が、自分に向かうことで病気になる。
・代表的疾患
慢性関節リウマチ、Sjogren症候群、全身エリテマトーデス、全身硬化症(強皮症)、筋炎、血管炎(川崎病など)、Behcet病など
B.免疫不全
免疫系統に何らかの欠損がある状態。生まれながらと、後天性(ステロイドの使いすぎ、AIDなど)
・特徴
感染の反復、重症化、遷延化、本来はかからない微生物による感染(ヘルペス)など
・代表的疾患
肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、上気道炎、皮膚化膿症、反復性下痢など
■免疫機能の調節
ひとくちに免疫機能といっても、色々なところからの調節を受けて、免疫系は成り立っています。

■免疫反応の分類

■免疫系の構成とそれぞれの役割
・免疫器官:扁桃腺、胸腺、骨髄、リンパ節、脾臓など
・免疫細胞:白血球、組織細胞
・抗体:Bリンパ球(免疫グロブリン:IgA・G・M・D・E)
・その他:自己抗体(自殺抗体)、補体、サイトカインなど
・骨髄は免疫の中枢器官で、ここで、Tリンパ球が産生され、Tリンパ球は、胸腺で敵味方の区別を教えられる。
・胸腺は、生まれてから20歳まで成長し、徐々に萎縮していく。
・老化と共に、様々な病気が起こる要因の一つに、骨髄の免疫細胞を作る力が衰えると共に、胸腺の萎縮によるTリンパ球も低下も挙げられる
■白血球の分類

■Tリンパ球(B細胞)の働き
免疫機能の低下のとき、主にこれが低いことが多い。
*胸腺から出来る
*機能
1.B細胞の分化や、抗体産生をコントロールする。
2.食細胞との共同作業で、取り込まれる病原体の破壊を助ける。
3.ウィルスに感染した細胞を認識して、破壊する。
■分類

■Bリンパ球(B細胞)の働き
免疫機能亢進のとき、主にこれと、これの産生を促す。リンパ球もおかしいことが多い。
骨髄から出来る
Bリンパ球から、増殖・分化した抗体産生細胞から作られる抗体。
| 抗体の種類 |
含有量 |
存在場所 |
特徴 |
IgG
|
70〜75% |
血清中に最も多い免疫グロブリン
|
胎盤通過・抗毒素活性 |
IgA
|
15〜20% |
消化道・気道の粘膜に多数存在
|
初乳などの分泌液にも存在 |
IgM
|
約10% |
感染初期に、最も早く反応して出現
|
免疫早期に出現、後期にはIgG・IgAに変化する
|
IgE
|
微量 |
気道・消化道粘膜下の形質細胞から産生
|
マスト細胞や好塩基球表面に見られ、
I型アレルギー反応を起こす
|
IgD
|
1%以下
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よく分からない
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よく分からない
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アレルギーの場合、正常時はものすごく少ないIgEが、花粉などの抗原が入ってくると、一気に増える。
風邪を引きやすい・花粉症・アレルギーの場合、鼻や喉・胃腸の粘膜に存在するIgAが少ない人が多い。
ここに載せているのはあくまで一般的な例です。
症状によってお一人お一人使う処方は異なります。必ずお問い合わせ下さい。
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